RブレーキキャリパーOH

はじめに

大型試験場で乗ったCB750のリアブレーキの効きに感動した. 中古で購入して、「こんなもんだ」と思っていたバリオスのリアブレーキは, はたしてOHによってCB並みに効くようになるのか!?

必要なもの

作業

基本的には FブレーキOHと一緒です.

まずバンジョーを緩めてフルードを抜きます.
写真は取り付け時のものですが, 5mm6角レンチを使ってキャリパをはずします.
固い場合は,写真のようにメガネをエクステンションとして利用すると, てこの原理により力がかけやすくなります.
狭いところですので, ネジが舐めないように気をつけてください.

キャリパーはずしたら、バケツにお湯を張って、 台所用中性洗剤と歯ブラシで回りを一気にきれいにします.
外観がきれいになったら、歯ブラシを使ってオイルシール、 ダストシールをはめ込む溝をきれいきれいします.
洗い終わったら,ドライヤーで冷風を当てて乾かします.
#Fブレーキでは真鍮ブラシを使いましたが, 塗装がなされている?ように見えるので、今回は使っていません.
#この青っぽいものは錆でしょうか?塗装でしょうか?

次はピストンです.
コイツも熱湯と洗剤、そして歯ブラシでごしごしします.
フルード漏れを起こすので,傷をつけないように注意しましょう.
どうしても落ちない汚れは,耐水ペーパーで磨きをかけます.
縦方向ではなく円周方向に磨くようにします.
こちらも、終わったらドライヤー等で乾かしましょう.

ブレーキフルードは水分に弱いので完全に乾いてから, 次の作業に移りましょう.
(完全を期するために一晩放置するほうが良いと思います.)
いよいよオイルシール、ダストシールを溝にはめ込みます.
この時、オイルシールには傷をつけないように 細心の注意を払ってください.
写真はダストシールですが, こちらはFブレーキ用と構造が違いました.
Rブレーキ用はピストン側にも溝があり, キャリパの溝とピストンの溝の両方にはめ込むタイプです.

シール類をはめたら,ピストンを押し込みます.
シール内側には,ピストンのすべりを良くして入れやすくするために, シリコングリスを塗ります.
ダストシールの構造が異なるために結構苦労しました.
(先にキャリパにつけたり、ピストンにつけてみたり.)
結論としては、キャリパにつけておき、 少し手前側に引っ張りながらゴムの弾性を利用して伸ばしつつ ねじりこんで行くしかないようです.
写真でわかりますかね?キャリパとピストンの先端の溝をゴムが伸びて覆っています.
ちなみに塗装のはげですか?

最後にブレーキラインに装着します.
キャリパを緩めにつけ、まずブレーキホースを固定してください.
(メッシュの場合固いのでキャリパが動いたほうが楽だと思います.)
それからキャリパ取り付けボルトを固定してください.
エア抜き頑張ってください.

最後に

ペダル操作は軽くなったものの, CB750並みの効きには至らなかった.
バリオスのリアは片押し1POT.
より効きを求めるならば, ブレンボのカニ目などに交換するほかないだろう.